多様な人が暮らしやすいまちにするために

今年の夏は本当に暑過ぎる夏でしたね。それでも、お盆を過ぎ少しずつ朝晩に涼しい空気が感じられるようになってきた8月28日、「ネット議員とお話タイム」を開催しました。
当日は雨が降ったりやんだりとお天気がいまいちだったにも関わらず、何人もの方が足を運んでくださり、関係者も含め10人ほどで話をすることができました。

今回は不登校やひきこもりが主なテーマ。内閣府の調査により近年推計60万人以上いることが明らかとなった40代以上の中高年ひきこもり、その原因の一端ともいわれている就職氷河期世代の話(私はまさにこの世代に当てはまるのですが)に始まり、参加者ご自身の家族のこと、暮らしの中で接する方々のお話、求められている居場所や学校のあり方など、様々な話題や意見が活発に出ました。

音に敏感だったり、同じ場所に集団でずっと座っていることに違和感を感じたりと、とくに感覚的に繊細な子には、今の学校のあり方が耐えられない場所となってしまっているケースもあるように見受けられます。そうした人たちを社会不適合とみなすのではなく、ひとつの個性として対応していく必要が出てきているように思います。

当事者はもちろんいろんな複雑な思いを抱いていると思いますが、とくにこれという分かりやすい原因がわからないまま不登校、引きこもりになってしまうケースもあり、ともに暮らす家族にとっては、どう接していったらいいのかご自身も悩んでしまう方も多いと思います。まずは同じような思いを持つ人たちとつながり、さらに「ひきこもり」「不登校」というワードにこだわらず市内のいろんな情報や活動につながっていくことで、ご自身のケアにもつながり、問題解決の糸口がみつかる場合もあります。

人それぞれ本当にケースが異なるひきこもりや不登校の問題に対しては、いろんな切り口で問題にアプローチできる活動が多重多層にあることが大切なのだと、今回の話し合いを通して痛感し、自分にできることをやっていきたいという思いを強くしました。

こうしたお話の機会は年4回行う予定ですので、気軽にご参加いただけたら嬉しいです。