虎のように、大局を見据えいざというとき俊敏に動ける1年に!

娘が学童で作ってきた作品 虎の絵を見ながら描いたそうです

新年明けましておめでとうございます
皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます

2021年は小平市にとって初めての女性市長が誕生し、市としての新たな船出の年となりました。市民とともにつくりあげた「87(はな)の政策」は非常に多岐にわたる内容ですが、市政への反映における市長のリーダーシップが期待されるところです。

一方で、2019年末から始まった新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、2021年も私たちの暮らしに暗い影を落としました。

とくに保育園・幼稚園以上の子どもたちは、この2年間さまざまな行事の中止や活動の制限、給食等昼食を食べる際にはしゃべってはいけない黙食を余儀なくされてきました。
幼児期も含め、酸欠になりやすく、また相手の表情も見にくいマスクを装着しての集団生活がこれほど長期にわたったことは未だかつてなく、子どもたちの脳や言葉、心身の発育に与える影響は大きいと専門家からも懸念されています。

それと直接関連するかどうかは明らかではありませんが、「自殺対策白書」によれば、2020年度の小中高生の自殺者は499人で過去5年比39%増と統計が残る1980年以降で最多、不登校についても、文部科学省の調査で2020年度における小中学校における不登校の児童生徒数は19万6127人に及び、過去最多となっています。

12月議会では、マスクをつけることが難しいことから結果的に不登校になってしまった小学1年生のお子さんをもつお母さんを中心とする市民の方々から請願が出されました。その内容は、個人の意思や状況を尊重し、マスクをしない、できないことによる差別やいじめ、圧力につながらないよう、先生からの児童生徒や保護者等への声かけや情報周知の徹底などを求めるものです。

この2年で新型コロナウイルスについて様々なことが分かってきており、とくに20代以下の子どもや若者はほとんど重症化しないことも明らかになっています。
現在感染拡大が指摘されているオミクロン株についても同様で、感染力は強いものの、ほとんど症状がないといわれ、過剰な感染防止措置について人権上の観点から懸念の声も広がっています。

国内の感染状況は「第5波」ピークの8月下旬を境に収束方向に向かい、政府は飲食やイベント開催への制限を緩和しつつあります。この冬の第6波も懸念されていますが、新型コロナウイルスについては今後弱毒化し最終的には風邪の原因の一つになるとの見通しを示したとの報道もあったように、私たちはウイルスへの恐怖や人と接することへの不安を乗り越え、今後の生活のなかで新型コロナウイルスとうまく付き合っていく方法を考えていく必要があります。

今、多くの場面で「分断」が問題視されています。自分と異なる意見を無視・排除するのではなく、それぞれの事情や意思を尊重しあえる社会や参加・協働・自治市政の実現を目指し、今年も様々な場面で皆さまの声を聴き対話しつつ尽力してまいります。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。