市の大きなプロジェクトについて
【市の大規模プロジェクトについての視点 その1】
9月20日は、私が所属している公共施設マネジメント調査特別委員会でした。
いよいよ、中央公民館と近隣の福祉会館、健康福祉事務センターの複合化、そして小川駅前西口再開発事業という、小平市内のふたつの大きなプロジェクトの全貌が明らかとなりつつあります。
といっても、まだ具体的な施設の中身は固まっておらず、あくまでも施設のコンセプトや概要、方向性が示されたにすぎません。
私としては大きな基本方針である「いつまでもわくわくする場をみんなで創ろう」という言葉が、どんな風に建物に反映される予定なのか、目玉となる仕掛けなどあるのか、市の気概が気になるところではあったのですが、今日聞いた限りでは、あくまでも市民の交流を促すことによってわくわくしようという趣旨のように感じました。
今後も動向を注視していきます。
また、ひとつ大事な視点として、市全体の流れではありますが、公共施設の利用料を「適正化」つまりは有料化するというものがあります。これについても、例えば自治体や学校活動等のほか、市民活動に与える影響としてどのようなインパクトがあるのか、さらにいえば市民活動の活性化を阻害することにつながらないか、注意深く検討していく必要があります。
最終的にはパブリックコメント(10月15日~11月13日)で市民からの意見を踏まえたうえでの決定となりますので、市の中央部や小川駅周辺で何かこうしてほしい!とかこうなるといいのに、というご意見のある方はぜひチェックしておいてくださいね。
【市の大規模プロジェクトについての視点 その2】
この日の午後からは、第四次となる小平市の長期総合計画の基本構想審議会を傍聴。
今回が2回目ということで、配布資料による市の現状把握とそれについての意見交換という感じでしたが、市民公募で集まった委員の皆さんのご意見は、さすがに様々な活動に携わっていらっしゃる方々が多いことから多岐にわたる視点があり、興味深かったです。
とくに市民アンケートの結果が、小平市の「緑」「水」「環境」などへの満足度が高かったのに対して、「商工業」や「道路整備」「都市整備」などについての満足度が低く、好対照となっていたことに対しての意見が多かったのが印象的でした。良いところを伸ばし、課題のある部分にどう向き合うか、どんな小平市にしていきたいのか、十分に議論を重ねて考えていく必要があると感じました。
いよいよ議会でも第四次長期総合計画基本構想特別委員会が動き出します。
市の基本構想となるこの計画に沿って、他のさまざまな計画も動いていくことから、計画にあたっては今後の市を取り巻く状況を展望する長期的かつ幅広い視野が求められ、そのなかで小平をどんなまちにしていくのかという視点が必要となります。
現在東部を中心に大規模な開発が続き、市の人口は微増傾向が続いていますが、今後の小川駅再開発、さらに小平駅前再開発を考えると、今回人口推移の見直しが行われたものの本当に2025年を市の人口のピークと考えていいのか、それを上回る少子高齢化の傾向が顕著となるのか。ここも大変悩ましい部分だと思います。
将来像を考えると人口減、高齢者増で財政規模も縮小傾向のなか、高齢、生活保護、障がい、子どもに関わるなど民生費の負担増と、なんとなく暗い見込みが続いてしまいますが、かといって、そればかりを見据えすぎて「今」の小平が魅力のないものになっていかないか。冷静かつ柔軟な姿勢でとらえつつ未来を見据えていく必要があるのではないでしょうか。
市には、多くの市民の声を様々な形でしっかり聴いて受け止めていただきつつ、柔軟な姿勢で明るい未来を描いてほしいと思います。その間に立つ存在として、しっかりと情報の橋渡し役、そして仕組みづくりに力を入れていきたいと思います。