【視察報告】他自治体の取り組みから学び小平に生かしていきます!

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、非常事態宣言がさらに5月末まで延長されることとなりました。

今年に入ってからの感染拡大、それに伴う医療現場のひっ迫・医療崩壊の危険性が叫ばれるなかで、3月以降はさらに公共施設の閉鎖や学校の休校をはじめとして外出自粛が呼びかけられることとなり、多くの人が集う企画やイベントが開催できない状況となっています。

私たち生活者ネットワークの議員も、今年に入り多くの企画を中止せざるを得ない状況が続いています。

本来は4月中に開催予定だった公共施設での視察報告もできない状況となり、今後の見通しもなかなか立たないことから、まずはHPにてご報告をさせていただきます。

 

1日目  香川県高松市 高齢になっても住み慣れた地域で自分らしく暮らせるまちづくり

2020年1月下旬、生活者ネットワーク会派で視察に行ってきました。

初日は香川県高松市。小平市よりも65歳以上の割合(高齢化率)は進んでおり、平成29年の時点で高齢化率が26.9%、市民の4人に1人が65歳以上、平成31(2019)年以降は前期高齢者と後期高齢者の人口が逆転すると推計されています。

また、平成27年の総世帯に占める高齢者のみの世帯は23.9%で、その約半数が一人暮らし世帯となっていることなどを背景に、医療や介護が必要となっても、住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、在宅医療と介護サービスが一体的に受けられる体制づくりに力を入れていました。

関連団体を横断的に繋ぐ連携推進会議では、医師会がリーダーシップをとり支援体制やコミュニケーションの強化、人材育成など、内外の充実化を図っているとのこと。

また、元気で長生きするための基盤となる居場所づくりにも力を入れていて、運営のための様々な助成や支援が行われていました(活動回数により2~7万円の運営経費助成金、1回あたり500円を助成金に加算する子どもとのふれあい加算など)。居場所は現在240か所以上あり目標は300か所。居場所の紹介、子育て世代との交流の仕方などを記載したガイドブック「居場所DE愛Book」はデザインやレイアウトも楽しく見やすいよう工夫されていて、とても参考になりました。

年度の当初と終わりに主観的健康感と要介護認定の有無を記録、事業実施による効果を測定しており、平成27年度では主観的健康感が91.5%、居場所利用者の介護保険新規認定者率は0.52%で65歳以上全体の4.21%と比べて8分の1以下となるなど、着実な効果を測定しています。

このほか在宅介護を支えるための24時間年中無休の相談専用ダイヤルもあり、これは小平でも是非実現したいと思いました。

高齢化率(26.9%)、自治会の加入率(57.65%)ともに小平市よりも高く、取り巻く環境は違いますが、なにより市や関連団体が連携して地域包括支援体制という目指すべき姿に向かっている様子がうかがえて、とても有意義な視察となりました。

香川といえばやっぱりうどん!大きいお揚げも甘くておいしかったです

全国広報コンクールで入賞した「居場所DE愛Book」