市立小・中学校の更新・複合化の前に、新たな学校づくりの方針整備を市民とともに

花小金井駅前での市民と野党の共同演説会にて、それぞれの会派代表や市民の代表の方々が演説を行いました。(生活者ネットワークのさとう悦子、山﨑とも子とともに)

11月は、4日の臨時議会で年末年始へのコロナ対応や景気対策キャンペーンを含む6号となる補正予算が可決、その後各委員会の開催を経て、24日から12月議会がはじまりました。

25日から3日間は、それぞれの議員が日頃の生活や市民意見、議員活動のなかで感じることをもとに一般質問が行われました。

私の今回の質問は、

「市立小・中学校の更新・複合化の前に、新たな学校づくりの方針整備を市民とともに」

市内北東部にある第十一小学校は、老朽化から建て替えが決定し、周辺の公共施設を複合化することとなり、検討の結果、花小金井北公民館、花小金井北地域センター、そして学童クラブの機能を複合化する方向性が示されました。

今後、他の市内小・中学校も次々と更新の時期を迎えていく予定であることから、今回の十一小の更新・複合化は、単なる一校だけの問題ではなく、今後の小平市の学校の複合化全体の方向性に大きな影響を与えるものです。

市の予算には限りがあり(小平市はもともと自由に使えるお金も少ない状況)、今後の少子高齢化による税収の減少、新型コロナウイルスの影響による来年度以降の財政の悪化などという背景から、これからの学校の更新といっても、つい床面積を減らし節約傾向になってしまうのではないか、という気になってしまいますが、子どもたちの学び・育ちの大切な場である学校という施設はそのような観点のみで検討してもらいたくなく、未来への投資、さらには地域コミュニティの核となる公共施設として長年にわたって使い続けられる小平市の資産ともなるという視点でぜひ考えてほしい、さらに市としての教育への考え方や方向性がきちんと示したうえで、それをもとにした整備を行ってもらいたい、というのが今回の質問の主な目的でした。

教育委員会からは、将来の教育活動の変化や地域の拠点としての役割の変化に適応して、多様な学びや、幅広い地域活動に対応できるよう、オープンスペースの確保や教室内の区画を変更可能な造りとすること、バリアフリー化をすすめるなど、快適に利用できる環境を整備していくこと、こうした全市標準的な整備の方針を今後市として検討していくという答弁を得ました。

こうした整備方針がきちんと作られ、そのもとで各学校においてそれぞれ地域の特性を活かした学校づくりが市民や保護者、そして子供たちを主体に進めていくことができるよう、今後も見守っていきたいと思っています。